2009年5月18日月曜日

死んでもいないのに相続の話

妻の祖父は健在です。
まだ健在な祖父をさておき、ボタンの掛け違いで兄(妻の伯父:愛知在住)と妹(妻の母)の間で遺産相続(?)が勃発。と言っても伯父が言ってるだけなんですが・・・。ちなみに祖母は他界してます。

発端は義母に法定相続分が発生すると、とある契約で連帯保証人になった債務が発生していることを回避するために、形式上息子(妻の弟)に土地と家を譲ると公証役場で証書を作ったこと。
それを伯父に説明せずに実行したことを事後説明したけど、全く解ってもらえない。確かに解ってもらえんかもしれん。離れていても法定相続分1/2の権利があるだけに。でも両親から遠く離れて役立てないだけに、そばで両親の面倒を看ている妹に対して感謝の気持ちを表して法定相続分1/2をそれほど主張しないのが人間の正しい道やと思う。

でも当事者としたら法定相続分1/2の権利があるだけにそうそう寛容にはなれんよなぁ。伯父は贈与税がかからない上限額の110万円×5人分(伯父・伯母・娘・息子)あれっ?最大でも4人分やん?あぁ長男の嫁も含んどんかぁ?なるほどなぁ。をとりあえず送金してこいと言い出す始末。その要望ってどうなん??

遠く離れてろくろく祖父の世話をしてないのに、法定相続の権利だけをしっかりと主張してきたそうです。祖母の葬式の時には1泊2日でさっさと帰る(家に居るより移動時間の方が長い:笑)し、そういうところを義母も突いていき「亡母の世話をしてきたから、私は既に1/2の権利は確定していて、兄には権利が無い」と言ったそうです。さすが。
まぁ何せ、金が絡むと人間が解るっていうか、欲丸出しになった人間って醜いですね。伯父さんちって結構裕福やったんんとちゃいますか?

結局、伯父は怒って「お前らとは縁を切るっ!」と言い放ち、祖父が「そうか」と了承して、今のところ落ち着いてます。でも被害者的な義弟は「伯父関係とは縁を切るけん!」と妻に連絡してきました。言われるまでもなく、もちろん俺も「俺やって金で態度を変えてくる人間やったらお前の伯父とは言え、もう会うつもり無いぞ!」と妻には宣言してましたけど(笑)

たった数百万の金ごとき(あくまで主観的です。お金が大事な人もいらっしゃると思いますけど)で親戚関係の付き合いを失い、結局あてにしてた数百万の金さえ手中にできなかった上に自分の株だけを落とした伯父・・・浅ましいというか、人間の業って怖いですね。


相続は色々なケースがあって難しいですね、ほんま。母の世話をし、父の世話をしたからといっても法定相続分はそれぞれ1/2であることには変わりありません。対抗要件を備えないと太刀打ちできません。相続時精算課税制度を利用して登記をしておくとか、遺言で残してもらうとか等。

仲の良かった兄妹でもこういうことになるんやから、兄妹仲の悪い俺の兄妹なんて今から考えるだけで頭が痛くなります(汗)。早めに考えておかないといかんですね。っつうか俺、遺産なんて積極的になんて欲しくないし。自分が不利益になりさえしなければそれでええんですけど。
「金持ち喧嘩せず」やなくて、俺はそれほど金持ってないけど、自分が働かずして手にした金なんてほんまろくなもんでないって俺は思います。